旧聞に属することだが、7月20日の参院選について述べたい。国民民主党が山尾問題等でやらかしたことから、私は以前のブログで「投票率が下がる一方で、れいわ・参政が伸びる」と予想したが、国民民主に対する期待は私が懸念していたほどはしぼまず、投票率はむしろ上がった。そして、れいわと参政は予想通り伸長した。この結果、財政規律派の退潮は鮮明となり、積極財政派が躍進して比例代表での合計得票率は4割に迫った。

もっとも「れいわ」は、伸長したとはいえ改選2に対し当選3に過ぎない。物価高で苦しむ庶民に浸透している政党のはずだが、どうしたのだろうか?支持層が被るとされる共産党は退潮しており、同党に票を食われたということはない。支持が参政党に流れたとの報道も目にするが、どちらも積極財政派とはいえ政治的な立ち位置は真逆であり、そんなことがあり得るだろうか?
私は、むしろ以下の要因の方が大きいのではないかと想像している。まず、社民党がラサール石井氏を擁立し、2024年の衆院選(1.5%)と比べると得票率が0.6%ポイント持ち直した(2.1%)。れいわの0.5%ポイントの落ち込みとかなり符合するではないか。次に、安野貴博氏の「チームみらい」と、石丸伸二氏の「再生の道」が登場した。若い層を中心に、れいわの支持層が両党に流れた可能性もありそうだ。実態はよくわからないが、参政党に票が流れるよりは、以上のシナリオの方が個人的にはしっくりくる。
れいわは、財政政策面では私と考え方が近い、正真正銘の積極派と認識している。しかし政治的な立ち位置が左に寄っているため、同じ積極財政派である参政党や日本保守党とは組みにくい。私は政治評論家ではないので断定的な物言いは避けるが、今回の参院選でれいわが予想外に伸び悩んだため、保守系が主導する形で積極財政派の結集を進めやすくなったように思われる。自民党右派や国民民主党とはもちろん組めるはずだ。もっとも、自民党は党内のゴタゴタで今後どうなるかよくわからないし、また立憲民主党の積極財政派がどのように絡んでくるかも現時点でははっきりしないが。
それから、チームみらいも要注目だ。選挙公約をみると、ガチガチな積極財政論者ではないが、状況をみながらの国債増発を容認している。日本の将来にとり大事な政策は、将来世代が受益者なのだから、いかなる財政観に立とうと国債発行が容認されるのは当然であり、むしろ高齢者にもおカネを払わせる岸田氏のやり方は最悪だ。私はこれまであまりチームみらいに注目してこなかったが、おそらく積極財政派にとり話が通じる相手だと思う。
暫く多忙につき、次のブログ更新は早くて8月末、遅ければ9月入り後になると思う。


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