進次郎総理が誕生すれば「失われた40年」コースか

国内政治

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 江藤前農林水産大臣がコメ価格の引き下げをうまく進められない中で、「私はコメは買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」と発言したことで退任に追い込まれた。一方で、その後を受けた小泉進次郎新農水相は、たちまちコメ価格の引き下げを実現した。その後、農協出身の野村元農水相の「小泉農水相はお父さんに似ていて、あまり相談することなく、自分で判断したものをどんどんマスコミに発表している」「ルールというのを覚えていただかなきゃいかん」などと発言し、守旧派農水族という既得権益と戦う進次郎氏という構図が浮上した。郵政族と戦った父親・小泉純一郎氏の「小泉劇場」再来を思わせる動きだ。

 保守系YouTubeを見ていると、この裏で某官庁が暗躍しているとの見方があるようだが、仮にそうであったとしても、実際に米価を引き下げたこと自体は評価したい。私は農業や農産物流通の専門家ではないので、コメの価格についてこれ以上深く論じられる立場にない。

 さて問題は、この後で実施された世論調査で、自民党の支持率回復が顕著だったことだ。コメ問題で進次郎氏をマスコミが多数取り上げたことが影響しているのだろう。国民民主党の自滅により自公立ないし自立増税連立政権が誕生することを懸念していたが、小泉劇場の効果により、このままでは自公のままで進次郎総理大臣の誕生に繋がりかねない。

 進次郎氏による米価引き下げについては、前述のとおり筆者は評価するが、価格高騰を止められなかったこれまでの自民党の失策をようやく帳消しにできるかもしれない、という程度の話である。マッチポンプに過ぎないのだから、誰がどう見ても高く評価するような話ではない。不足が明らかなコメの生産体制を強化する道筋を付けられるならば話は変ってくるが、進次郎氏にそこまでの見識と政治力があるのだろうか?

 また筆者は以前のブログで、父親の純一郎氏の政策は必要とされる政策とは真逆であったことを指摘した。すなわち緊縮財政や構造改革など必要ではなかったというのが筆者の認識である。また筆者は別のブログで、進次郎氏の解雇規制緩和論について前提が間違っているとして厳しく指弾した。進次郎氏は父親と政策の方向性が似ているので、非常に危うい。同氏が総理大臣に就任するならば、「失われた40年」に繋がりかねない。

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